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平成29年5月18日


兒玉大使のFIDAL主催英国のEU離脱に関するセミナーへの参加
兒玉大使は、5月18日、パリで開催された「英国のEU離脱」に関するセミナーにパネリストの一人として参加しました。概要は以下の通りです。
1.本セミナーの開催日時、場所、開催目的、主催者
(1) 本セミナーは、5月18日午前9時から正午まで、パリの国際外交アカデミー本部で開催された。セミナー参加者は、約100名。
(2) 本セミナーのタイトルは、「BREXIT:あなたの企業にとってどのような影響をもたらすのか?」となっており、本セミナーの聴衆は、パリ在住の企業・法務関係者と認められた。彼らに対し、BREXIT交渉に関する最新の情報提供を行いつつ、BREXITの帰結次第ではあるが、どのような影響がビジネスにもたらされるかについての論点整理、解説が本セミナーの主たる目的。
(3) 本セミナーの主催者は、仏最大の法律事務所といわれるFIDALでした。同法律事務所は、1400名以上の弁護士を雇用しており、また、国際的にも広汎な提携先を有する欧州有数の法律事務所との評価あり。
2.本セミナーのプログラム構成
(1) 第一セッション:英国のEU離脱、欧州と国際貿易;多角的視座から
(2) 第二セッション:英国のEU離脱とEU法:我々は何処へ行くのか?
(3) 第三セッション:金融セクターにとっての英国のEU離脱の影響
(4) 第四セッション 企業の実務にとっての影響
3.兒玉大使が参加したパネル討論の概要
(1) 兒玉大使が参加したパネルは、セミナー冒頭のパネル。その後のセッションで行われる法律的、実務的な議論に先立って、より幅広い観点から、特に国際貿易的な視点を含めることが期待されていました。兒玉大使に対しては、特にEU域外国から見たBREXITの意味、想定される影響等についての視座を提供することが期待されました。
(2) 本パネルでは、まず、Pascal Lamy氏(前WTO事務局長、更にその前は、EU貿易担当コミッショナー)とNikolaus Meyer-Landrut 独駐仏大使
が発言した。Lamy氏は、BREXIT交渉とは、これまでの自由貿易協定締結交渉とは全く異なった交渉になるということ、即ち、自由貿易を促進するために双方がウィン、ウィンのより高い水準の条件で合意形成を目指す交渉であるが、今回は真逆の交渉になること、それだけに困難な時間のかかる交渉となる可能性を指摘した。またMeyer-Landrut 独駐仏大使は、独がこれまで表明してきた立場からある程度予想されたことではあるが、EU27ヶ国は固く結束しており、EU側の立場は、交渉指針、交渉指令案にあるとおりであり、EU側は、決して安易な妥協はしないという厳しめのメッセージを発信していました。
(3) 兒玉大使よりは、別添に沿って、まず、導入部でBREXITとEUの将来に関する政治風刺画を示した上で、BREXITが英,EU双方間の貿易関係に与える影響は、冷静に見れば、英に不利な影響が予想されるのに対し、EU27ヶ国に対する影響はより相対的に小さいものになるであろうとの指摘、その上で、BREXITという事態が持つ英国にとっての意味、EU27ヶ国にとっての意味、そして最後に、域外国、日本にとっての如何なる意味を持つのか、について関連統計数値を示しつつ説明を行いました。
本セミナー終了後、主催者側からは、参加者の反応は、兒玉大使が提示した各種統計数値及び日本政府及び日本企業のBREXITに対する見解は、パリの参加者には大変新鮮で刺激的であったとのとのことでした。
1.本セミナーの開催日時、場所、開催目的、主催者
(1) 本セミナーは、5月18日午前9時から正午まで、パリの国際外交アカデミー本部で開催された。セミナー参加者は、約100名。
(2) 本セミナーのタイトルは、「BREXIT:あなたの企業にとってどのような影響をもたらすのか?」となっており、本セミナーの聴衆は、パリ在住の企業・法務関係者と認められた。彼らに対し、BREXIT交渉に関する最新の情報提供を行いつつ、BREXITの帰結次第ではあるが、どのような影響がビジネスにもたらされるかについての論点整理、解説が本セミナーの主たる目的。
(3) 本セミナーの主催者は、仏最大の法律事務所といわれるFIDALでした。同法律事務所は、1400名以上の弁護士を雇用しており、また、国際的にも広汎な提携先を有する欧州有数の法律事務所との評価あり。
2.本セミナーのプログラム構成
(1) 第一セッション:英国のEU離脱、欧州と国際貿易;多角的視座から
(2) 第二セッション:英国のEU離脱とEU法:我々は何処へ行くのか?
(3) 第三セッション:金融セクターにとっての英国のEU離脱の影響
(4) 第四セッション 企業の実務にとっての影響
3.兒玉大使が参加したパネル討論の概要
(1) 兒玉大使が参加したパネルは、セミナー冒頭のパネル。その後のセッションで行われる法律的、実務的な議論に先立って、より幅広い観点から、特に国際貿易的な視点を含めることが期待されていました。兒玉大使に対しては、特にEU域外国から見たBREXITの意味、想定される影響等についての視座を提供することが期待されました。
(2) 本パネルでは、まず、Pascal Lamy氏(前WTO事務局長、更にその前は、EU貿易担当コミッショナー)とNikolaus Meyer-Landrut 独駐仏大使
が発言した。Lamy氏は、BREXIT交渉とは、これまでの自由貿易協定締結交渉とは全く異なった交渉になるということ、即ち、自由貿易を促進するために双方がウィン、ウィンのより高い水準の条件で合意形成を目指す交渉であるが、今回は真逆の交渉になること、それだけに困難な時間のかかる交渉となる可能性を指摘した。またMeyer-Landrut 独駐仏大使は、独がこれまで表明してきた立場からある程度予想されたことではあるが、EU27ヶ国は固く結束しており、EU側の立場は、交渉指針、交渉指令案にあるとおりであり、EU側は、決して安易な妥協はしないという厳しめのメッセージを発信していました。
(3) 兒玉大使よりは、別添に沿って、まず、導入部でBREXITとEUの将来に関する政治風刺画を示した上で、BREXITが英,EU双方間の貿易関係に与える影響は、冷静に見れば、英に不利な影響が予想されるのに対し、EU27ヶ国に対する影響はより相対的に小さいものになるであろうとの指摘、その上で、BREXITという事態が持つ英国にとっての意味、EU27ヶ国にとっての意味、そして最後に、域外国、日本にとっての如何なる意味を持つのか、について関連統計数値を示しつつ説明を行いました。
本セミナー終了後、主催者側からは、参加者の反応は、兒玉大使が提示した各種統計数値及び日本政府及び日本企業のBREXITに対する見解は、パリの参加者には大変新鮮で刺激的であったとのとのことでした。