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平成29年4月26日

兒玉大使のアントワープ大学における外交講義の実施

 兒玉大使は、4月26日、当国アントワープ大学において、国際政治を専攻する大学院生(約40名)を対象に外交講義を行いました。概要は以下の通りです。

1.本講義は、同大学で「外交論」を教えているJan Melissen教授の方から、同教授の授業枠の中で1時間を提供するので東アジアの政治外交情勢を中心に講義をお願いしたいとの依頼があり、実現に至ったものです。

2. 講義内容(講義原稿はこちら)  
(1) 講義テーマ
欧州及び東アジアにおける国際政治の理論と実践に関する外交実務家の見解 ( 進化する正戦論と脱正戦論を補助線として使用)
(2) 講義の骨子
●何故、正戦論、脱正戦パラダイムに関する理論の進化が第二次大戦後の国際関係発展の理解の一助となるのか(ウエストファリア体制の誕生から、第二次大戦までの国際政治の流れを正戦論から脱正戦論への変化という切り口で分析) 
●強化された集団的安全保障システムとしての国連
●第二次大戦直後の混沌とした東アジア情勢の把握
●第二次大戦後の日本の変革 
●中国について
●日ロ関係について
●北朝鮮について
●結語
  
(3) 講義後の聴講生からの質問は、以下の通り。
ア 北朝鮮情勢の今後の展開の予想と米、中、日といった主要国の対処ぶり如何。    
イ トランプ外交についての評価如何。
ウ 国連安保理の現状についての評価如何。